建物の省エネ化は脱炭素につながる重要な要素ですが、二酸化炭素を貯蔵して大気中に放出させないことも、カーボンニュートラルへの大きな貢献になります。
この記事を読んで、あなたも地球温暖化防止に貢献できることを学びましょう!!
森林の樹木がCO2を吸収しながら成長することは、小学校の理科の授業で習いましたよね?
林野庁によると(以下抜粋)
木材は、森林が吸収した炭素を貯蔵しており、国内における木材の主な用途である建 築物等において利用を進めることは、「都市等における第2の森林づくり」として、カー ボンニュートラルへの貢献が期待されている。 (中略)
本ガイドラインは、建築物の所有者、建築物を建築する事業者等が、地球温暖化の防止等の観点から、建築物への木材の利用についてHWP(※) に関する考え方を踏まえて、建築物に利用した木材に係る炭素貯蔵量を、自らの発意及び責任において表示する場合における標準的な計算方法及び表示方法を示すものである。
※ Harvested Wood Products の略で、伐採木材製品のこと。京都議定書第二約束期間以降、森林経営活動を通じて生産された国産材由来のHWPにおける炭素貯蔵量の変化を温室効果ガス吸収量又は排出量として計上することができる。
とあります。
またガイドラインでは、対象となる建築物は『既に完成した建築物』に限定されていますが、設計段階でCO2貯蔵量を計算することによって、自分自身が建物を建築することで、どのくらい二酸化炭素を貯蔵し、地球環境へ貢献できるかを知る目安にもなります。
ただし、当然ですが使用されている木材量を計算するには、材料がどのくらい使用されているのかを「拾い出し」しないとならないので、しっかりとした設計図が必要です。
建築物の炭素貯蔵量(CO2換算量)の計算方法は、
Cs= W × D × Cf × 44/12
- Cs:建築物に利用した木材の炭素貯蔵量(t-CO2)
- W :建築物に利用した木材の量(m3)
- D :木材の密度(t/m3)
- Cf:木材の炭素含有率
- 44/12:二酸化炭素量に換算するための係数
残念なのは、建築物に利用した木材量ということなので、樹木がCO2を吸収する値がまだ明確でないためなのか、敷地内に植樹した樹木のCO2吸収量が見込まれていないことです。
私がデザインするのは敷地全体なので、当然ですが、敷地単位での貢献量を算出したいのです。
いかがでしたでしょうか?
弊社も設計にこの計算を取り入れて、プレゼン要素のひとつとします。
そしてガイドラインによって、建物所有者の環境意識が醸成されることを願います。
最後までご覧いただきありがとうございました!!(^o^)/
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