2014年9月17日水曜日

民家見学~時國家(重要文化財)~



敬老の日の月曜日



能登半島の時國家(下時國家)へ行ってきました。



時國家の初代は、1185年の壇ノ浦の合戦に敗れた



平家の生存者最高重臣、平大納言時忠だそうです。



建物には、釘隠しなどいたるところに平家の家紋が施された設えがありました。



二代目からは農耕を営み、時国村を成したとされています。



建物は木造平屋建て、茅葺き入母屋造りです。



入口に入ると、太いケヤキの漆塗り大黒柱(450ミリ角)が入場者を迎えているようでした。



柱に支えられる梁もまた、太く力強い雰囲気を漂わせていました。



時國家についてはこちらから>>時國家HP



最近の住宅は柱というものの存在が薄れているように思います。



単に住宅の壁が大壁造りになったからなのか。



和室を設ける世帯が少なくなったからなのか。



住宅の生産がプレカットに移行したからなのかはわかりませんが。
(梁などの丸太材はプレカットのラインに乗らない。)



一般家庭でも”大黒柱”という言葉をあまり聞かなくなったように思います。
(家庭における男性の力が弱くなったから^^;?)



大黒柱には構造上の性質以上に



住まいの中の小さな拠り所としての意味として



人間の精神性にも深くかかわっているのではないかと思うのです。



前回のブログでも紹介した瑞龍寺にも太い柱が室の中ほどにありました。



建築の中の柱というものをもう一度見直してみようと思いました。






















2014年9月9日火曜日

瑞龍寺写真展



日曜日に高岡の瑞龍寺にいってきました。



ちょうど建築写真家の小川さんという方の写真展が行われていました。



何回も行っているはずの瑞龍寺ですが、



改めて写真で見ると、柱の力強さや



回廊の連続した垂木のシークエンスの美しさに見とれてしまいました。



小川さんは元雑誌「新建築」の写真部に在籍された建築写真家だそうで、



現在はフリーで活躍されておられるそうです。



一度見ただけなのにファンになってしまいました。(笑)





瑞龍寺大茶道室での展覧会の様子。

2014年9月3日水曜日

書籍紹介 「断熱・気密のすべて」




9月になり、過ごしやすくなりました。



事務所の本棚を整理していたところ、



以前読んだ本の背表紙が目に付いたのでご紹介します。



南 雄三 氏著 「断熱・気密のすべて」



書籍についてはこちら >> 南 雄三著 「断熱・気密のすべて」 (amazonサイトに飛びます)



という書籍です。



過去に著者の講演会にも参加した経験がありますが、



本の内容と同じでとても朗らかな方でした。



さて、肝心の内容ですが、



断熱や気密はもちろん、結露や換気計画など、



おそらく建築士の方々ならすでに勉強済の知識ではないかと思いますが、



一般の方にもとてもわかりやすく書いてあります。




特にこれからの住宅の考え方は



私も著者の考え方には賛同する部分もあります。



特に、



断熱・気密を充実させながら、自然環境を享受できるパッシヴデザインを追求している。



という部分です。



断熱・気密を充実させるということは、



高断熱・高気密住宅を推奨しているということではありません。



しかし、私は断熱と気密は切っても切れない関係にあると考えています。



ただしそれは空間としての断熱・気密ではなく、



壁本体の性能としての断熱・気密という意味です。



科学的に言うと、断熱材の中に風が通ると断熱性能が損なわれるので、



壁内は気密化が良いと考えています。



そして空間(部屋)の窓は、



風を取り入れ、季節を享受できるように開けたり閉めたりすればよいと思っています。



自然風で得られる涼しさやすがすがしさの快適性は、



エアコンで得られる涼しさでは味わえません。



自然風のほうが気持ち良いので、



私は車を運転するときはほとんどエアコンをかけずに、



窓を開けて自然風のみで運転しています。



信号待ちの時は灼熱地獄ですが。。。^^;