2015年3月27日金曜日

現場レポート”ANNEX01” ~鉄筋工事~



いよいよ春の到来でしょうか。



今日も快晴の良い天気です。



さて、昨日はANNEX01の鉄筋工事も完了し、



配筋検査に行ってきました。

配筋状況

検査状況。







































スラブ配筋も綺麗に配筋されており安心しました。





べた基礎の鉄筋やコンクリート厚さは、



構造計算によって確かめなければならないこととなっていますが、



全建総連からでているべた基礎スパン表を参考に鉄筋を決めております。



べた基礎以外にも基礎の鉄筋にはいろいろ注意するべき点がありますので紹介いたします。



鉄筋の間隔や太さの他に、特に注意したいのは「かぶり厚さ」です。



かぶり厚さとは、基礎コンクリートの面と鉄筋の面との距離のことを言います。



「かぶり厚さ」は建築基準法で以下のように決められています。


「鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さは、

 耐力壁以外の壁又は床にあつては2cm以上、

 耐力壁、柱又ははりにあつては3cm以上、
 
 直接土に接する壁、柱、床若しくははり又は布基礎の立上り部分にあつては4cm以上、

 基礎(布基礎の立上り部分を除く。)にあつては捨コンクリートの部分を除いて

 6cm以上としなければならない。」



かぶり厚さを確保することは、水、空気、酸又は塩による鉄筋の腐食を防止します。



鉄筋コンクリートの構造特性は、引っ張り力や曲げに対しては鉄筋が負担し、



圧縮力に対してはコンクリートが負担する一体となった構造要素です。



なので、かぶり厚さを確保し、鉄筋とコンクリートを有効に付着させることは



基礎の耐力を十分に発揮させるのにとても大切なことなのです。



基礎スラブのかぶり厚さはサイコロ状のコンクリートで確保します。

基礎下部のかぶり厚さを確保するためのサイコロ。
6cm確保できています。





















サイコロは直方体ではなく、立方体の形状のものもあるようで、



よくサイコロの置く向きで4cmくらいになったりする場合もあるので、



サイコロの向きには注意して見ておかなければなりません。





基礎の立ち上がりでは、ドーナツと呼ばれる樹脂の輪をサポートに使います。

基礎の立ち上がりのかぶり厚さ。
ドーナツによって4cm以上確保。





















写真上でグレーの丸い輪状のものをいたるところに配置しています。



これもいろいろなサイズがあるようなので、



しっかりとかぶり厚さが確保されているか確認する必要があります。



特に木造では、このあと16mmのアンカーボルトが設置されるので



この段階ではかぶり厚さを45mm程度は確保しておきたいところです。



最後に基礎立ち上がりの開口部について申します。



前回でべた基礎の地中梁のことを記しましたが、



地中梁を設けてあっても基礎の開口部には斜めの補強筋が必要だと思っています。

斜めに配置された鉄筋




















この斜めの補強筋は、梁のせん断や曲げによる



コンクリートの割れを防ぐ目的で設置します。






このように、基礎の配筋には間隔や鉄筋の太さ以外にも注意して見る点がありますので



参考としていただきたいと思います。






富山県で注文住宅をお考えなら。

マツモトケイスケ一級建築士事務所
松本啓介








2015年3月26日木曜日

現場レポート”ANNEX01” ~基礎工事 vol.2~



おはようございます。



今朝は肌寒いですが、天気がよく



桜の開花が待ち遠しい今日このごろです。



ANNEX01の現場では、捨てコンクリートと砕石工事が行われています。

砕石が敷かれ、地中梁部分に捨コンが打たれています。




















捨てコンクリートとは、主に基礎の下に置かれる墨だし用及び高さ調整用の



基礎よりも強度の低いコンクリートのことです。



べた基礎では地中梁の部分に打設されます。


写真上の凸部分が基礎スラブ、凹部分が地中梁です。


スラブの部分には基礎立ち上がりが無いので型枠が設置されず、


墨出しの必要がないので捨てコンクリートは打たれません。砕石を敷いて終わりです。


砕石の上には直接鉄筋が配置され、スラブコンクリートが打たれます。


写真上に小さな機械がおかれていますが、これはランマーといって


バラバラっと敷かれた砕石の上を細かい振動を与えて締め固めるための機械です。



砕石がしっかり均されているかどうかで


次の鉄筋工事がきれいに配筋されるかが決まります。


隠れる部分もきれいに工事されると、とても気持ちの良い現場になります。



このあと、外周部の型枠を組んで基礎鉄筋を配置する工程に移ります。





富山県の注文住宅設計事務所

マツモトケイスケ一級建築士事務所
松本啓介


2015年3月24日火曜日

現場レポート”ANNEX01” ~基礎工事~



諸事情によりずいぶんと久しぶりの投稿となってしまいました。



春も近いと思いきや、


雪がちらつく天気となっています。



さて、先週から現場がひとつ動き始めたので工事の解説と合わせてつづっていきます。



今回のプロジェクトは”離れ”の住宅です。



離れとは言っても、母屋とは渡り廊下で接続しているので完全に離れとは言えませんが。



要するに二世帯住宅化するための増築といったところです。



今回は水廻りおよび玄関とも分離した完全二世帯住宅になります。



二世帯住宅には今回のような完全分離型の二世帯住宅や



水廻りと玄関は共有し、リビングを2つ設けるタイプ、



寝室のみ分離するタイプなど様々なタイプがあります。



参考までに申しますと、建築基準法において敷地の過分不可分という要綱があり、



キッチンやお風呂などの水廻り一式をそろえた形で完全別棟形式とすることはできません。



ひとつの敷地にふたつの住宅が建つことになるからです。



という訳で、完全分離型の二世帯住宅を計画する場合は



敷地を分割して計画するか(登記上の分割ではない)、増築して同一棟とするほかありません。



法律の豆知識はこの辺にして、現場レポートに移ります。



現在は基礎工事の最中です。



基礎を地盤に定着させるため、地面を掘り、基礎コンクリートを打つ準備をしています。



これを「根切り」と言います。


根切り状況。
















地盤調査の結果、ベタ基礎を採用しました。



敷地は海に近いので杭工事を予想していたのですが、



建物が平屋なのが幸いして改良を行わずに済みました。



敷地は塀で囲われており、杭を打たなくて済んだことは塀を壊さず工事できるので



本当に助かりました。



土砂の搬出や材料の搬入にとても苦労しそうですが・・・・。



べた基礎とは建物の荷重を底盤で支え、広い面積で地面に荷重を伝える基礎方式です。



面で支えるので単位面積当たりの地面に伝わる圧力が少なくなり、



その分少ない地盤耐力で済みます。
(地盤耐力により採用できる基礎の方式は建築基準法で定められています。)



写真のうち、凹状の部分はべた基礎の地中梁部分の根切りです。



べた基礎は面で支えると申しましたが、べた基礎の面を維持するためには



梁が必要になります。(箱の蓋をイメージしていただけるとわかりやすいです。)



通常は床下部分の基礎立ち上がりが逆梁となって面を維持する



機能を果たしているのですが、床下部分すべてに立ち上がりを設けてしまうと



メンテナンスを行う時に人が床下をくまなくチェックできなくなってしまいます。



それを避けるために地中梁を設けて面を維持しています。



立ち上がりの区画毎に床下点検口を設ける方法も無くもありませんが、



断熱を切ることと、室内にぼこぼこと点検口が出るのが嫌だったので地中梁方式としています。



建物はメンテナンスのことも考えて設計しないといけません。






富山県の注文住宅設計事務所

マツモトケイスケ一級建築士事務所
松本啓介