リビングのデザインアイディア

2022年2月11日金曜日

デザイン マイホーム リビング

t f B! P L

リビングとは、元々コミュニケーションの場として存在していた欧米のサロンが発展したものです。

日本では食事を通してダイニングが団らんの場として機能しているので、リビングの存在意義は曖昧になっています。

自分たちの個性を生かした空間を実現させるために、リビングにどのような役割を持たせたら良いかを思い描いてみてはいかがでしょうか?

今回は、自分たちの個性を生かした空間を実現させるためのアイディアを紹介いたします。


暖炉・薪ストーブ

炎を眺めながら生活することに憧れる人が増えています。

地球温暖化の視点からも、木を燃やして放出される二酸化炭素は、元々樹木によって大気中から吸収されていたものなので、カーボンニュートラルな生活様式に直結しています。

『暖炉』と『薪ストーブ』のそれぞれについて説明いたします。

暖炉

一般的に室内壁面に造りつけられたものを『暖炉(壁付暖炉)』と呼びます。

当初は暖房を目的に使用されていましたが、他の暖房機器が発達したため、インテリア(炎を眺める)の要素が強くなってしまいました。

燃料である薪を調達する手間と、燃焼炉のメンテナンスが課題です。

炎と炉に蓄熱された熱の放射(輻射熱)による遠赤効果で室内を暖めます。

薪ストーブ

薪ストーブは壁内に造りつける必要がなく、室内のどの場所にも設置することができます。

暖炉が炎と炉壁の輻射熱で空間を暖めるのに対して、薪ストーブはストーブ自体が蓄熱し、その熱が直接空間に放熱されます。

薪ストーブは一般的に使用されている輻射式、対流式、開放式など数種類のタイプがあります。

中にはピザが焼けたり、料理用のオーブンを付加したものもあり、暖炉に比べて、より機能的な用途を持っています。

課題は暖炉と同じく、薪の調達手間と、ストーブ内と煙突の掃除です。

暖炉・薪ストーブを設置するときの注意点

暖炉や薪ストーブを設置すると、建築基準法上の「火気使用室」に該当することになります。

火気使用室では、原則として壁・天井に紙や木などの可燃性の素材は使用できません。

最近では法改正もあり、一定の距離を保つことや、建築的な設えを工夫することで可燃性の素材を使った部屋でも使用可能になる場合もあります。

デッキテラス・濡れ縁

「デッキテラス」や「濡れ縁」と呼ばれる屋外空間と繋ぐことで、室内空間を外へ延長させることができます。

近年の高断熱住宅化で、窓を小さく計画されがちですが、開放感などの『心地よさ』は数値で表すことができません。

大きな窓を設えることで、開放性や採光・通風を確保しやすくなります。

閉じるところは閉じ、開くところは思い切り開くことでメリハリをつけ、心地よいデザインを行いましょう。

アルコーヴ・コージーコーナー

広く大きなリビングは心地いいものですが、広ければ良いというものでもありません。

集中して読書したいときや、一人で物思いにふけりたいときなど。

そんな時は、家族の気配を感じながらも個人的な領域を感じられる『アルコーヴ』や『コージーコーナー』を設えるのがオススメです。

一段上がった畳スペースが室の違う空間として存在します。


まとめ

いかがでしたでしょうか?

今日は大きく3つのデザインアイディアをご紹介しました。

リビングには他にも持ち込めるデザイン要素がたくさんありますので、機をみて投稿していきます。

最後までご覧いただきありがとうございました!!(^o^)/


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プロフィール

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高岡市新成町3-43, 富山県, Japan
建主より楽しんで家づくりをする建築家です。 建物の設計監理を生業にして25年、独立して12年目になります。 新築のみでなく増改築も承っております。 住宅やオフィス、自動車修理工場、その他工場など幅広く仕事をさせていただいています。

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