春らしい心地よい天気が続いております。
建てるばかりではなく、今日はメンテナンスのお話です。
陽筒の建主さんより
「便所の建具の動きが悪いので見に来てもらえませんか?」
と電話があり、さっそく工務店の社長さんと一緒に行ってまいりました。
陽筒は無垢材の床板、建具も既製品ではなく建具屋さんによる製作建具、
建具枠も大工さんが加工する栂の無垢材で、
自然素材による家づくりをコンセプトに設計した住宅です。
陽筒についてはこちら>>
ところが、電話をいただいた時はほとんど動かなかった建具が、
私たちが伺った時にはスムーズに動くのです。
電話をいただいたのが土曜日、その日の天気は晴れ、湿度が15%
日曜の天気は曇りで湿度が86%、月曜の天気は雨、湿度が90%
伺ったときは湿度が高く、建具がスムーズに動いていました^^;
ただ、考えられる原因としては、
1、建具が乾燥収縮したことで建具同士が擦れて動きにくくなった。
2、枠と建具が乾燥収縮したことで建具が動きにくくなった。
3、床板が乾燥収縮したことで引き戸のレールを持ち上げて建具が動きづらくなった。
などが考えられますが、それぞれ対応の仕方が違うので原因を特定できず、
動きにくくなったときにすぐに連絡いただくようにしました^^;
自然素材を扱うときの注意点として、自然素材は生きているということを理解することです。
自然の木は生きています。
自然の木は乾燥すると縮みます。
少し無責任な言い方かもしれませんが、
自然素材を扱う時は、不具合をも楽しむような懐の深さが必要かなと思っています^^;
ついでに他の建具もチェックしてきましたが、
やはり水廻り(便所や脱衣室)の建具が動きにくいことが多いようです。
陽筒には他にも壁に漆喰粉末入りの塗装を使用しています。
(製品名プラネットウォール プラネットウォールについてはこちら>>)
壁や天井に塗装を使うとよく割れたりヒビが入ったりするので見てきたのですが、
( 細かく言うと塗装自身が割れることはなく、下地の木の乾燥収縮の動きに
塗装が追従していけず割れてしまう。)
陽筒では壁の入隅では多少塗装割れが見られるものの、
建具枠廻りや平面での割れは全くありませんでした。
(※塗装は比較的割れやすいですが、ビニールクロスを用いても割れないことはありません!)
おそらく塗装自身の性能よりも、
塗装下地に一度紙を貼っているのが効いているんだろうと思います。
塗装前にボードの上から紙を貼っています。 ボードのパテがうっすら見えているのがわかります。 |
上の写真は塗装下地の施工状況です。
クロスを貼る機械を用いていますが、ビニールクロスを貼っているわけではありません。
石膏ボードのパテがうっすら見えているのがわかるでしょうか?
この紙貼りの工程があるので、一般的な塗装よりも高価ですが、
左官よりもリーズナブルな値段です。
まだまだ経年を見る必要がありますが、この壁材はオススメです。
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