少々更新が遅れました。
だんだんとあたたかくなり、桜の咲く時期となりました。
さて、先日ANNEX01の基礎底盤コンクリートの打設に立ち会ってきました。
建物越しにポンプ車のブームを伸ばすという、自分でも初めての経験をしました。
車庫の屋根越しにポンプ車のブームが伸びています。 |
上は電線、下は建物の屋根、その間を潜ってブーム伸ばしているときは
ぶつからないか冷や冷やしながら見守っていましたが、
ブームを操る職人さんの腕もよく、ギリギリのところでうまく伸ばしていました。
コンクリート打設状況。 |
本当に職人さんの腕の良さにはいつも感心します。
コンクリート打設状況2. |
左側の二人がポンプを操る職人さん、真ん中がコンクリートを均す職人さん、
そして、右端がバイブレーターでコンクリートを隅々までいきわたらせる職人さんです。
ここでバイブレーターについて説明します。
バイブレーターはコンクリート打設の際にいつも使われる道具のひとつで、
型枠の間に生コンをいきわたらせる重要な道具です。
バイブレーター。 |
コンクリートはセメント、砂利、水で構成されているので、そのままポンプで流し込んでも
鉄筋に阻まれて隅々までいきわたりません。
そこでバイブレーターで細かい振動を与えてコンクリートを型枠の隅々までいきわたらせるのです。
コンクリートは密実にする必要があるため、強度のほかにスランプという値でも評価しますが、
たいていの場合、スランプ値は15~18とします。
この値が少ないほどコンクリートの流動性が少なく隅々までいきわたりにくく、打設しにくいのです。
私はいつも基礎にあってはスランプ15としていただくようにしています。
ANNEX01では基礎底盤の厚さは150mmとしています。
どうやって厚さを図るのかというと、バイブレーターの隣にある鉄筋棒に印をつけたものを
差し込んで、「ここまでコンクリートを打ちますよ。」という指示を出しているのです。
印のついた鉄筋棒。 |
本来、床下防湿上、土間シートに穴をあけるのはよくないことなのですが、
コンクリートが150mmあるので、コンクリートが防湿してくれていますので、
この場合は施工上間違っていません。
こうやって職人さん泣かせの現場の工程がひとつ終わりました。
これから配管、土台伏せへと移りますが、
まだまだ職人さんには苦労を掛けることとなります。
富山県で注文住宅をお考えなら
マツモトケイスケ一級建築士事務所
松本啓介
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