現場レポート”ANNEX01” ~底盤コンクリート打設~

2015年4月6日月曜日

基礎工事 建築、現場レポート

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少々更新が遅れました。


だんだんとあたたかくなり、桜の咲く時期となりました。



さて、先日ANNEX01の基礎底盤コンクリートの打設に立ち会ってきました。



建物越しにポンプ車のブームを伸ばすという、自分でも初めての経験をしました。

車庫の屋根越しにポンプ車のブームが伸びています。





















上は電線、下は建物の屋根、その間を潜ってブーム伸ばしているときは


ぶつからないか冷や冷やしながら見守っていましたが、


ブームを操る職人さんの腕もよく、ギリギリのところでうまく伸ばしていました。



コンクリート打設状況。




















本当に職人さんの腕の良さにはいつも感心します。



コンクリート打設状況2.




















左側の二人がポンプを操る職人さん、真ん中がコンクリートを均す職人さん、


そして、右端がバイブレーターでコンクリートを隅々までいきわたらせる職人さんです。



ここでバイブレーターについて説明します。


バイブレーターはコンクリート打設の際にいつも使われる道具のひとつで、


型枠の間に生コンをいきわたらせる重要な道具です。



バイブレーター。





















コンクリートはセメント、砂利、水で構成されているので、そのままポンプで流し込んでも


鉄筋に阻まれて隅々までいきわたりません。



そこでバイブレーターで細かい振動を与えてコンクリートを型枠の隅々までいきわたらせるのです。



コンクリートは密実にする必要があるため、強度のほかにスランプという値でも評価しますが、



たいていの場合、スランプ値は15~18とします。



この値が少ないほどコンクリートの流動性が少なく隅々までいきわたりにくく、打設しにくいのです。



私はいつも基礎にあってはスランプ15としていただくようにしています。





ANNEX01では基礎底盤の厚さは150mmとしています。



どうやって厚さを図るのかというと、バイブレーターの隣にある鉄筋棒に印をつけたものを


差し込んで、「ここまでコンクリートを打ちますよ。」という指示を出しているのです。

印のついた鉄筋棒。


























本来、床下防湿上、土間シートに穴をあけるのはよくないことなのですが、



コンクリートが150mmあるので、コンクリートが防湿してくれていますので、



この場合は施工上間違っていません。






















 





















こうやって職人さん泣かせの現場の工程がひとつ終わりました。



これから配管、土台伏せへと移りますが、



まだまだ職人さんには苦労を掛けることとなります。






 

富山県で注文住宅をお考えなら

マツモトケイスケ一級建築士事務所
松本啓介


 
 
 




プロフィール

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高岡市新成町3-43, 富山県, Japan
建主より楽しんで家づくりをする建築家です。 建物の設計監理を生業にして25年、独立して12年目になります。 新築のみでなく増改築も承っております。 住宅やオフィス、自動車修理工場、その他工場など幅広く仕事をさせていただいています。

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