家づくり学校番外編 ”修学旅行”vol.1

2012年3月9日金曜日

t f B! P L
冬は雪深い富山も


すっかり春の兆しが見え始めています。



さて、3/3から3/4にかけて、



家づくり学校の番外編として、三重県を中心に修学旅行にいってきました。



思えば約20年ぶりの修学旅行 ^^;



第一日目は、愛知県長久手町の「ゴジカラ村」



この施設は、託児所や幼稚園、介護施設や老若男女がともに暮らす長屋が



その名のごとく「村」として混在している施設です。



雑木林をそのままに、なるべく自然に手を入れないで建てていく、



自然とともに集まって生活するというのがテーマとなって創られた施設です。



建物は分棟配置であるけれど機能ごとにブロック化されています。



木を伐らないで、建物は木を避けて建てる、



建物の高さは雑木林よりも高くしないというルールの元、



すべての施設が2階、または3階建ての低層で建てられています。



まるで建物が生えているかのようです。

















分棟化された建物の間も舗装されてなく、




自然のまま、静かな時間がながれていました。




自然に手を加えないルールを守って建てるのは



素晴らしいことだけど非常に難しい。



でもそれが行われたおかげで、建物の間をくぐった後に感じた空への抜け感など



場としての空間の質がとても高く思いました。



幼稚園へと続く歩廊






















複数ある保育室のひとつ。
手すりにかかっている雑巾がかわいい^^



















老若男女が生活する集合住宅。





















写真ではわかりづらいけど、
上への抜け感が素晴らしかったです。























介護施設。
のどかな時間が流れる素晴らしい風景でした。























自然のまま建てていくと



敷地形状に起伏があったり、木の根っこが地面から出ていたり、



「小さな子供が転んで怪我したらどうするの?!」




などという声が聞こえてきそうな気がしますが




怪我のひとつやふたつ、




子供にとっては勲章みたいなものではないでしょうか ^^;




便利さや、安全だけがすべてではないことを



この「ゴジカラ村」は教えてくれます。



まだまだ旅は続きます!!  ^^v









プロフィール

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高岡市新成町3-43, 富山県, Japan
建主より楽しんで家づくりをする建築家です。 建物の設計監理を生業にして25年、独立して12年目になります。 新築のみでなく増改築も承っております。 住宅やオフィス、自動車修理工場、その他工場など幅広く仕事をさせていただいています。

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